【内訳公開】車の維持費はいくらかかる?節約テクニック&見直しポイント

【内訳公開】車の維持費はいくらかかる?節約テクニック&見直しポイント

車の維持費に頭を悩ませている人は多くいます。維持費を抑える方法を知らないと、生活が圧迫されてしまいます。車の維持費を抑えるには、自分の生活スタイルに合った車種を選ぶことが重要です。この記事では、車種別の維持費の違いや内訳、維持費を抑える方法を解説します。

記事を読めば、自分に合った車の選び方がわかり、効果的な維持費の節約が可能です。車の維持費を抑え、生活に余裕を生み出しましょう。

車の維持費

車の維持費を以下の種類に分けて紹介します。

  • 普通自動車
  • コンパクトカー
  • 軽自動車

» 目的別に解説!ライフスタイルに合う車の種類はどれ?

普通自動車

普通自動車は、排気量2,000cc超の車種が該当します。人気の車種ですが、自動車税が年間39,500〜111,000円と高額です。車両によって異なりますが、自動車重量税や車検費用、任意保険料も高めに設定されています。排気量3,000ccの高級セダンの場合、年間の自動車税は約58,000円と高額です。

燃費は10km/L程度のものが多く、ガソリン代も軽自動車の2倍以上かかる場合があります。走行性能や安全性能が高いため、長距離移動に適していますが、維持費が家計の負担となる点がデメリットです。購入を検討する際は、慎重に考えましょう。

コンパクトカー

コンパクトカーは、室内空間が広く、快適に乗れる車種です。安全性能や走行性能が高く、家族での使用に適している点が特徴です。全長4m以下で、全幅1.7m以下がコンパクトカーに該当します。人気のモデルには、トヨタのアクアやホンダのフィット、日産のノートなどがあります。

燃費が良く、年間の燃料費を抑えられる点がメリットです。自動車税は年間29,500円と、普通自動車よりも安価です。軽自動車より維持費はやや高めですが、大きな負担にはなりません。車両価格は150〜250万円程度で、家計に大きな負担をかけずに購入できます。
» 新車と中古車の平均価格や購入時の注意点をわかりやすく解説

軽自動車

軽自動車は、経済的で使いやすい車を求める人におすすめの車種です。軽自動車の最大のメリットは、普通車と比べて維持費が安い点です。軽自動車税が安いうえに燃費が良いため、ガソリン代を節約できます。高速道路の料金も、普通車より安く設定されています。

狭い道や駐車場での取り回しが簡単なため、運転に慣れていない方でも扱いやすい車です。都市部での運転に適しており、保育園の送り迎えや買い物などの日常的な用途に便利です。安全性が低いと言われがちですが、現在では改善が進み、最新モデルは安全性能が向上しています。

車の維持費の内訳

車の維持費の内訳は、以下のとおりです。

  • 自動車税・軽自動車税
  • 自動車重量税
  • 自賠責保険料
  • 任意保険料
  • 車検費用
  • メンテナンス費用
  • ガソリン代
  • 駐車場代

自動車税・軽自動車税

自動車税や軽自動車税は、車を所有する際に避けられない出費です。自動車税は、毎年4月1日時点で車を所有している人に対して課されます。金額は、車の種類や排気量によって異なります。納税証明書は車検の際に必要になるため、保管してください。

環境に配慮した車を選ぶとグリーン化税制が適用され、減税を受けられる場合があります。13年以上経過した車には重課税率が適用され、税金が高くなります。引っ越した際は納税地が変更となるため、納税額の変動に注意しましょう。中古車を月割りで購入した場合は、中古車購入時の月割り課税が加算されます。

自動車重量税

自動車重量税は、車両の重さに対して課される税金です。車検時に納付します。税率は車両の重量と車検期間によって変わり、軽自動車は低めに設定されています。エコカー減税の対象となる車両もあるため、税率を安くしたい場合は確認しましょう。納付時に発行された重量税印紙は、車検証に貼り付けてください。

納付額は車検証で確認が可能です。車を手放すときは、使用していない期間の自動車重量税が還付されるため、必要に応じて利用しましょう。

自賠責保険料

自賠責保険料は、車を使用する際に加入が必須です。保険期間は通常2年間で、車検の期間と同じです。自賠責保険料の金額は、車の種類や使い方によって異なります。普通車や軽自動車の場合は、2年で約20,000円です。支払い方法は、一括か分割を選べます。

自賠責保険に入らず公道で運転すると法律違反となり、罰則が課せられるため、加入し忘れに注意してください。自賠責保険では十分な補償が得られない場合が多いため、任意保険への加入も検討しましょう。

任意保険料

任意保険料は、一般的に年間10万円前後です。条件によっては、5〜20万円程度になる場合があります。保険料の金額は、補償内容や個人の状況によって異なります。保険料に影響する要因は、以下のとおりです。

  • 対人・対物賠償や人身傷害
  • 車両保険などの補償内容
  • 年齢や運転歴
  • 事故歴などの個人要因
  • 車種や使用目的

任意保険の加入義務はありませんが、事故時の補償のために加入をおすすめします。子どもがいる家庭では、人身傷害保険などの補償に加入しましょう。補償内容と保険料のバランスを考慮しながら、自分たちの状況に最適な保険を選択してください。

車検費用

新車の場合、購入から3年後に車検を受ける必要があります。2回目以降は2年ごとです。費用は車種によって異なり、普通車で10〜15万円、軽自動車で7〜10万円程度です。輸入車の場合は、20〜30万円以上かかります。

車検費用の内訳は以下のとおりです。

費用項目内訳
法定費用自動車重量税
自賠責保険料
検査手数料
整備費用点検・部品交換
消耗品交換
代車費用必要な場合に発生
車検費用の内訳

定期的にメンテナンスを行うと、車検時の追加整備や修理にかかる費用を抑えられます。予約時期や場所によって費用が変動する可能性があるため、早めの準備が大切です。車検の有効期限が切れた状態での運転は違法となります。罰則の対象のため、注意してください。

メンテナンス費用

メンテナンス費用は車種や使用部品、メンテナンス箇所によって金額が異なります。車の性能と安全性の維持に不可欠です。メンテナンス項目と費用の目安は以下のとおりです。

メンテナンス項目費用の目安必要な時期
オイル交換3,000〜8,000円程度6か月
5,000kmごと
タイヤ交換1本当たり1〜3万円程度2〜3年
4万kmごと
ブレーキパッド交換2〜5万円程度3〜5万kmごと
エアコンフィルター交換3,000〜1万円程度1〜2年ごと
バッテリー交換1〜2万円程度3〜5年ごと
ワイパーブレード交換2,000〜5,000円程度1年ごと
車検費用の内訳

メンテナンスを受ける際は、予期せぬ費用が必要になる場合があります。年間1〜5万円程度の予備費を用意しておくと安心です。家族の安全を考え、定期的なメンテナンスは欠かさず行いましょう。

ガソリン代

ガソリン代は、月平均で1〜1.5万円程度ですが、走行距離や車種、燃費によって変動します。経済情勢にも影響されるため、予算を立てる際は注意しましょう。ガソリン代を抑えるには、以下の方法がおすすめです。

  • エコカーに乗る
  • ポイントカードを活用する
  • ガソリンスタンドの比較アプリを使う
  • 少量ずつ給油する

子どもがいる家庭では急な外出も多いため、常に余裕を持った給油計画を立ててください

駐車場代

駐車場の月額費用は、地域や立地によって変動します。都市部では、月額1万円以上が一般的です。郊外や地方では5,000〜8,000円程度かかります。マンションの場合は専用駐車場の料金が必要なため、管理会社に確認しましょう。駐車場代は天井や専用ゲートの有無で料金が異なります。条件を絞って探してください。

駅近くや繁華街では高額になりやすいため、注意が必要です。駐車場代は、年間で見ると10万円以上のコストになる場合もあります。家計の中でも大きな割合を占める出費のため、慎重に検討しましょう。

車の維持費を安く抑える方法

車の維持費を抑える効果的な方法は以下のとおりです。

  • 燃費が良い車を選ぶ
  • 保険を見直す
  • 自分でメンテナンスする
  • エコドライブを心がける
  • 駐車場を安価な場所に変更する
  • カーリースを活用する

燃費が良い車を選ぶ

燃費の良い車を選ぶとガソリンの消費が抑えられ、維持費の長期的なコスト削減が可能です。燃費の良い車には、以下があります。

  • ハイブリッド車
  • 電気自動車
  • 排気量の小さい車種

カタログに表記されている燃費だけでなく、実燃費も確認してください。実際の走行条件によって燃費は変わるため、口コミやレビューなどを参考にしましょう。エンジン性能や車重などの要素も燃費に影響を与えます。家族の生活スタイルに合わせて適切な車を選ぶことが重要です。
»家族みんなの快適空間を確保!子どもの成長に合わせた車選びのポイント
» コストが安いのはどっち?ガソリン車とハイブリッド車の違い

保険を見直す

保険を見直すと、車の維持費を抑えられます。家族構成の変化に合わせて、適切な保障内容を選択しましょう。保険を選ぶ際は現在の内容を確認し、複数の保険会社を比較してください。割引の有無も重要です。インターネット割引や複数契約割引などを活用すると、さらに保険料を抑えられます。

支払い方法の変更も検討しましょう。迷った場合は、保険会社や代理店に相談してください。自分に最適なプランを選択できます。

自分でメンテナンスする

自分でメンテナンスすると、プロに依頼するより安く済むため、家計の負担を軽減できます。簡単な作業であれば、専門的な知識や高価な工具がなくても対応が可能です。自分の技術や知識に自信がない場合は、無理をせずにプロに依頼してください。知識がないまま自分でメンテナンスをすると、安全性が低下します。

エコドライブを心がける

エコドライブは、燃費を向上させ、車の維持費を抑える方法です。簡単な運転習慣の変更で、大きな節約につながります。エコドライブは以下の方法で実践できます。

  • アイドリングを控える
  • 急発進・急加速を避ける
  • 不要な荷物を積まない

エアコンの使用を控えるのも効果的ですが、夏場は熱中症対策も必要なため、適度な使用を心がけましょう。エコドライブを日々の運転に取り入れると、家計の負担を抑えられます。

駐車場を安価な場所に変更する

駐車場を安価な場所に変更すると、毎月の支出を抑えられます。最初に近隣の駐車場の料金を調査しましょう。自宅から少し離れた場所の駐車場を探すと、安価な選択肢が見つかる可能性があります。月極駐車場よりも安価な年間契約を探すのも効果的です。長期契約によって割引が適用される場合があります。

駅前や商業施設の駐車場は高額なため、避けましょう。屋根なしや狭いスペースの駐車場を選ぶと、料金を抑えられます。最近では、駐車場シェアリングサービスも人気です。個人が所有する駐車場を借りられるため、通常の駐車場よりも安価に利用できます。自治体や不動産会社の空き地情報もこまめに確認しましょう。

カーリースを活用する

カーリースは、企業から長期間車を借りるサービスです。契約時に初期費用がほとんどかからずに済みます。車両価格や保険料、税金などの初期費用は、毎月の支払いに含まれます。契約期間が長期間であるため、毎月の支出を安価に抑えることが可能です。

駐車場代やメンテナンス費用、ガソリン代などは契約者負担となるため、注意してください。子育て世帯向けの特別プランもあるため、複数のカーリース会社を比較検討しましょう。

車の維持費に関するよくある質問

車の維持費に関するよくある質問をまとめました。

車検費用を安くする方法は?

車検費用を安く抑えるには、ディーラーではなく認証工場や指定工場を利用するのがおすすめです。工場はディーラーに比べて料金が安い傾向にあります。独自のキャンペーンや割引もあるため、より安く利用できる場合もあります。

日頃からのメンテナンスも重要で、定期的に点検や整備を行うと車検時の整備項目を減らすことが可能です。1回の車検費用を安くしたい場合は、分割払いを検討しましょう。

古い車は維持費が高い?

古い車は、一般的に維持費が高い傾向にあります。理由は以下のとおりです。

  • 経年劣化による交換箇所が多い
  • 燃費性能が悪い
  • 部品が高い
  • メンテナンスの頻度が高い

車の年式が古い場合や安全性が低いと、税金や保険料なども高くなります。個々の車の状態や使用状況によって異なるため、すべての古い車の維持費が高くなるわけではありません。
» 車の購入前に知っておきたい!新車と中古車の違いや購入方法

まとめ

車の維持費は、車種によって異なります。維持費の内訳には税金や保険料、車検費用、メンテナンス費用、ガソリン代、駐車場代などが含まれます。維持費を抑えたい場合は、できる限りの対策が必要です。燃費の良い車の選択や保険料の見直しなど、抑えられる費用から検討しましょう。

安全性と経済性のバランスを考えながら、最適な車を選んでください。